出入国管理庁のお知らせ

出入国在留管理庁のホームページのお知らせ、「在留資格「特定技能」に係る申請を予定されている関係者の皆様へ(令和6年11月掲載)によれば、”2022年3月に新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う入国制限を緩和したことにより、同年3月から4月にかけて、待機していた多くの技能実習生(1号)が入国しました。この時期に入国した技能実習生が技能実習2号を修了する時期を迎えることから、2025年1月から4月にかけて、「技能実習2号」から「特定技能1号」への在留資格変更許可申請件数が大幅に増加し、窓口の混雑や通常期より審査結果の通知が大幅に遅くなることが予想されます。”とのこと。

ちなみに、特定技能1号を取得するには、技能実習を経ないルート(試験(技能試験と日本語試験)を受けて合格)と、技能実習2号を良好に修了するルート(試験が免除)の2つがあります。

特定技能の標準処理期間

特定技能1号の発表されている最新の標準処理期間は66.9日ですが、さらに日数がかかってしまうのでしょうね。

オンライン申請のすすめ

ちなみに上記のお知らせには、”オンライン申請の場合は、在留申請オンラインシステムにおいて、御自身で審査の進み具合が確認できますので、オンライン申請を御活用ください。”との記載もあります。

審査の進み具合といっても、いったん受け付けられたら、長らく「審査中」というステイタスが続きます。入管庁からすれば、審査状況を電話で聞かれても審査中か否かを伝えるだけ(それ以上の詳しいことは教えてくれない)なので、オンラインで確認してもらうことにより、電話で邪魔される時間が少なくなるということです。(結果、少しでも全体の審査を効率的にすすめることができる。)

オンライン申請で審査日数は早くならないのか

とはいえ、やはり紙の申請に比べてオンライン申請の場合、審査における効率性は圧倒的にあがっているはずです。(医療機関における電子カルテシステムと同じ)

ですので、オンライン申請の場合は審査日数が短くなるのではないかと期待し、出入国在留管理庁に問い合わせたことがありますが、そんなことはありません、とつれない対応でした。

筆者の肌感覚でもオンライン申請で早くなっている実感はありません。審査日数に直接影響するのは、単純に所管する入国管理局の混み具合かしれません。(地方の入管で物凄く早く結果が出る事も稀にあります。)

では、「オンライン申請」のメリットとは何かということになりますが、それは次回述べたいと思います。

在留・入管関連ニュース

投稿者: kenjin

行政書士の西山健二と申します。 外国人の方々が日本で働き、暮らすために必要な在留資格の各種申請手続を支援します。